
雲仙普賢岳噴火災害により大野木場小学校が焼失してから31年が経過したこの日、噴火災害の記憶を語り継ぐ大野木場メモリアルデー2022が開催されました。
5年生が4つの視点「火砕流・土石流・砂防・復興への希望」、6年生が全国からの支援や励ましなどの学習で感じた噴火災害の恐ろしさ、人の温かさなどを発表しました。
講話では、噴火当時大野木場小学校に勤務されていた高柳忠昭氏と土手野和広氏が、大火砕流による焼失時の様子など被災経験をもとに「人は非常事態になって初めて日常に感謝する。皆さんは噴火災害の学習を通してさまざまなことを考える機会に恵まれているので、日常を大切に過ごしてください」と話しました。
また、火砕流の被災を乗り越えたイチョウの木をテーマにした歌「生きていたんだね」作詞作曲者の寺井一通氏は「命を積極的に肯定している歌は心を豊かにするいい歌であると思う。今後も命や人を大切に思いながら「生きていたんだね」を歌い続けていってほしい」と子どもたちに呼びかけました。
児童代表の坂本野々華さん、岡本奈々さん(6年生)は「31年前にこの地域で起きた噴火災害やそれに対する温かい支援など今日聞いたことを忘れず、日常を大切にしていきたい。そして、寺井さんが「生きていたんだね」を制作されたときの思いを想像しながら歌い続けていきます」と誓いました。
最後に、「生きていたんだね」を全校児童で合唱しました。
■日時:9月15日(木曜日)午後1時45分
■場所:大野木場小学校体育館





