南島原市では、産業振興の一環として、若者の新規雇用創出や、IT関連企業と地場産業とのマッチングによる新事業創出などを目的とし、合併後からIT企業の誘致活動を積極的に実施していることろです。なお、これらの活動に伴い、併せてIT技術者の誘致や中長期的な人材育成等も求められております。このため、今年度、長崎県下で初めてとなる、南島原市の事業として市内でのIT開発合宿(今年度はアイデアソンとハッカソンを1回づつ開催)を行うこととなり、平成28年10月21日から10月23日の2泊3日の日程でアイデアを出し合う「アイデアソン」の開催について東京・大阪・福岡などから参加者を募集したところ、IT企業関係者を中心として27名にご参加いただきました。
ご参加いただいた方には、期間中に農業・食品加工業・製麺業など、南島原市の「食」を視察・体験及び生産者と意見交換・交流していただき、その後、最終日である10月23日に、参加者それぞれのアイデアをもとに6つのチームを編成し、さらにアイデアのブラッシュアップを行いました。各チームで1つずつアイデアを決め、チームごとにそのアイデアのプレゼンを実施したところ、審査員の厳正なる審査のうえ、6つのアイデアのうち、酒蔵の情報発信アプリを作製する「TOUCHで酒蔵めぐり」が最優秀賞を受賞しました。
出された6つのアイデアは次のとおりとなっており、平成28年11月25日~11月27日の日程で、実際にIT関係者がソフト開発を行う「ハッカソン」において、それぞれのチームで出されたアイデアに基づいたアプリなどのソフト開発が行われます。
アイデアソン成果発表でプレゼンされたアイデア一覧
1「TOUCHで酒蔵めぐり」(最優秀賞)
内容 酒の売上アップのため、お酒が好きな人向けに、直接現地の酒蔵を巡ってもらえるような情報発信アプリをつくる
※最優秀賞以外はプレゼンした順番であり、順位ではありません。
2「一万石の棚田オーナー」
内容 「棚田石垣ファンクラブ」をつくり、農家、オーナー、サポーターが連携して棚田をつくる
3「南島原を農業×ITの聖地に」
内容 ITを子どもたちに興味を持ってもらい、将来的なIT技術者を増やし、その技術で生産力アップによる安定供給を図る
4「セボン by 島原 ~島原のおいしい食材をヨーロッパへ~」
内容 そうめんなどおいしい食材をヨーロッパへの輸出を促進する
5「よみがえる歴史AR」
内容 原城跡(世界遺産候補)や、廃線になった島原鉄道をARにして観光客を増やす
6「簡単にできるプチ農園オーナー」
内容 クラウドやセンサーを活用し、簡単な農園オーナー制度を構築する。
なお、アイデアの内容等については、ソフト開発前の最終的なブラッシュアップや現地調査により、修正されることもあります。
アイデアソン期間中の写真は次のとおりです(抜粋して一部のみを掲載しています)。

菌床椎茸生産施設の視察

島原手延そうめんの大引き体験

トマト農場視察

いちご農場視察

ありえ蔵めぐり

地元生産者との意見交換

アイデアのブラッシュアップの様子

成果発表会の市長挨拶

アイデアの成果発表(写真は最優秀賞受賞チーム)
※南島原市アイデアソン・ハッカソンにご後援いただいている団体様一覧
○長崎県
○九州経済産業局
○公益財団法人 長崎県産業振興財団
○独立行政法人 中小企業基盤整備機構 九州本部
○NPO法人 日本Androidの会
○一般社団法人 ブロードバンド推進協議会
○一般社団法人 長崎県情報産業協会
○いさはやコンピュータ・カレッジ
○長崎県立大学 (順不同)