
「市地域福祉計画等策定に係る高校生によるワークショップ報告会」を2月8日に開催。市内高校生が本市の現状や課題を調査し、高校生ならではの視点で「福祉のまちづくり」実現に向けたアイデアを発表しました。
本市は「誰もが輝き、支え合いながら、安心して生活ができる共生のまち」を基本理念として、「市地域福祉計画及び地域福祉活動計画(令和3~7年度)」の策定に向けた準備を進めています。
本市が目指す「ふくしのまち」について理解を深めてもらうきっかけにすることを目的として開催した報告会では、島原翔南高校総合学科の生徒が「南島原市を活気あるまちへ」をテーマに、廃校舎などで地域の特産物を提供するカフェやマーケット、キッズスペースなどを通して地域で交流できる場をつくることなどを提案。
地域のシンボルであった学校で、子どもから大人まで全ての世代で人と人とのつながりをつくるために、地域住民同士が交流する機会を増やし、安心して子育てができる環境をつくる必要性を訴えました。
また、口加高校福祉科の生徒は「南島原市の未来のふくしのために」をテーマに発表。
本市の高齢化率や要介護認定率が全国平均を上回っていることに危機感を感じ、「口加げんき体操」の普及や「介護体験教室」の活動を広げることで心身機能の低下を防ぎ、元気な高齢者を増やせるのではと分析。高校生の取り組みや福祉の魅力をPRし、介護を含めた福祉関連への就業を促し、人財(人材)を確保することで誰もが安心して暮らせる、持続可能な共生社会づくりを目指したいと意欲を見せました。
両校生徒の発表を受け、永田教育長は「廃校を利活用した提案や細かいデータ分析にもとづいた高齢者のニーズ把握など、実際に地域の集まりに出向いた取組みを聞くことができ、心強く感じた。SDGs(持続可能な開発目標)の1つにも「すべての人に健康と福祉を」と定められており、今回の発表により皆さんがさらに「福祉のまちづくり」実現に取り組んでいくことを期待している」と話しました。
なお、今回高校生が発表した内容は策定に向けた準備を進めている「市地域福祉計画及び地域福祉活動計画(令和3~7年度)」に掲載する予定としています。
■日時:2月8日(月曜日)午後2時
■場所:西有家総合学習センターカムス




