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【農業者インタビューNo.4】1個3千円”カンキツの大トロ”を育てる農業者

最終更新日:

古瀬さんトップ画像
  「長崎せとか」を手にする古瀬和彦さん

 

 そのトロける触感から”カンキツの大トロ”といわれるみかん「せとか」をご存知でしょうか?ズッシリとした重みとジューシーさ、オレンジのような濃厚な味わいが特徴で、首都圏では1個3千円で取引されることもある、まさに高級品です。今回は「長崎せとか」を育てる農業者さんを紹介します。

 

「せとか」とは - ルーツは南島原 ー

せとか

「清見」に「アンコール」を掛け合わせたものに「マーコット」を掛け合わせ、それぞれの品種の長所を生かした”究極のカンキツ”ともいわれる「せとか」


「せとか」は南島原市口之津町の果樹試験場で育成されたみかんで、平成13年(2001年)登録された品種です。品種名は、育成地である口之津町から望む地名(早崎瀬戸)と瀬戸内地方での栽培への期待及びこの品種の持つ良香にちなんで名づけられました。旬は2月から3月下旬と短く、また、糖度10度未満は販売しないという厳格な基準を設けています。

 

プロフィール

古瀬和彦さん
古瀬和彦さん
有家町在住。諫早農業高校卒業後、静岡県にある国立研究開発法人 果樹研究興津拠点で学び、20歳で就農。両親と3人で農業を営む。妻は会社員。令和3年から「長崎せとか」の農業者でつくる部会の分会長を務めている。
 
  

栽培している農作物

農作物
・ハウス栽培みかん「長崎せとか」 15a
・ハウス栽培みかん「宮川早生」 30a
・露地栽培みかん「デコポン」 15a
・露地栽培みかん「宮川早生、青島温州」 20a
・スナップエンドウ 20a
・お米 40a
「長崎せとか」を含むみかんは所属団体を通じて、主に関東や関西へ出荷・販売。一部は近隣の市場や個人販売も行っている。
 
 

就農のきっかけ

農家の3代目に生まれ、自然と家業を継ぎました。就農前に学んだ国立研究開発法人 果樹研究興津拠点での経験で意識が変わりました。果樹に関する知識もそうですが、自分と同じように全国から集まった仲間の農業への意識や考え方、こだわりなどに触れ、自分も負けたくないという思いを持つようになりました。また、市内の同年代の農業者からも刺激を受けています。
 
 

1年間のスケジュール

栽培カレンダー(古瀬和彦さん)
 

仕事の喜び・やりがい

自分の育てた農作物をおいしいと言ってもらえることは喜びです。ありがたいことに個人販売でリピーターになってくれる方が多いんです。「長崎せとか」に限って言うと、南島原で大切に育てたものが関西・関東の果物専門店に並んで消費者に楽しんでいただいていることはやっぱりうれしいですね。
 
 

苦労している点

農業は気象に左右されるので気象に合わせた維持管理に気を付けています。「長崎せとか」については日焼け防止と赤い色を保つために1個ずつストッキングタイプのネットで覆う作業が大変ですね。糖度10度未満は販売しないほか酸が高すぎても出荷できないので、取り扱いには細心の注意を払っています。
 

南島原の農業の魅力

南島原の農産物は種類が多く、なんでもおいしいですよ。

 

古瀬さんの1日

古瀬さんの1日
子どもが小さいので子ども中心の生活です。子守りの間にお笑い番組を見るのが楽しみですね。洋服が好きで、たまの休みの日には諫早市や長崎市に買い物に出掛けています。
 
 

お仕事道具

ハサミ

パッと頭に浮かぶのは剪定ハサミ、肌身離さず持ち歩く相棒です。みかんの木の手入れなどに使っています。
 
 
 
 
 
 
 
 

皆さんに伝えたいこと

せとかハウス

 

収穫時期を終えたせとかの畑

南島原市で「長崎せとか」をつくっている農業者のほとんどは30代と比較的若いです。みんなこだわりを持って、大切に育てています。Aコープなど市内のスーパーで販売しているので、南島原で生まれて南島原で育った「長崎せとか」をぜひみなさん手に取ってください。 
 
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