AI × 100年後の市長
今回はAIに、ちょっと無茶なお願いをしてみました。
「100年後の南島原市長になって、今の私に手紙を書いてください。」
100年後です。
さすがのAIも、本当の未来を知っているわけではありません。
それでも、少し待つと“未来の市長”から手紙が届きました。
そこには、
「なぜ、あの風景を残したのですか。」
「なぜ、あの文化を次の世代につないだのですか。」
そして、
「なぜ、あのとき変えることを選んだのですか。」
反対に、
「なぜ、あのとき変えなかったのですか。」
なかなか厳しいことを聞いてきます。
市長の任期は4年です。
でも、まちの時間は4年では終わりません。
今ある風景も、農地も、文化も、ずっと前の世代から受け継いできたものです。
そして、今の私たちが選ぶことの中には、4年よりずっと先まで影響するものもあります。
未来の市長から質問されたつもりになると、いつもの景色も少し違って見えてきます。
海や山。
農地や町並み。
島原弁。
昔から伝わる料理。
地域の歴史。
人と人とのつながり。
100年後まで、そのまま残るものばかりではないでしょう。
変わるものもある。
変えた方がよいものもある。
一方で、形を変えながらでも残していきたいものもあります。
考えているうちに、
「何を変えるか」と同じくらい、「何を残したいのか」を考えることも大切なのではないか。
そんなことを思いました。
市長の任期は4年。
100年から見れば、ほんの短い時間です。
だからこそ、ときには目の前のことだけではなく、少し遠い未来から今を眺めてみる。
AIに未来を決めてもらうのではありません。
未来の人の目を借りて、今を考えてみるのです。
「100年後の人たちは、今の私たちの選択をどう見るだろう」
と考えてみる。
そうすると、「何を変えるか」だけでなく、「何を残したいのか」も、少し違って見えてきます。
100年後の南島原がどうなっているかは、誰にも分かりません。
ただ一つ言えるのは、100年後の市長から本当に手紙が届いたら、ちょっと緊張するだろうな、ということです。
でも、未来から今を見る。
AIには、そんな使い方もあるようです。
南島原市長 相川 武利