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平成27年 新年のごあいさつ

最終更新日:

「住み続けたいまち」「住んでみたいまち」を目指して

 

 明けましておめでとうございます。

 市民の皆さまにおかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。旧年中は市政に対し、温かいご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

 

市長に就任させていただいてからはや半年近くが経ち、あらためてその職責の重さを痛感し、身の引き締まる思いでございます。市民の皆さまと共に、産業が元気になり、人が元気になる南島原市を目指し、市の発展のため、全力を挙げて取り組んでいく決意を新たにしたところです。

 

南島原市が合併してから、今年は10年目の大きな節目を迎える年です。この節目を、これからの未来に向けた新たな出発の機会とし、「住み続けたい」「住んでみたい」まちづくりを基本理念として、若者が地元に残ることができる足腰の強い産業の育成、雇用の場の創出、地域の特色を生かしたまちづくりなど、市民の皆さまと一緒になって取り組んでまいります。

 

 人口の減少、高齢者対策、産業の振興、教育の充実など本市の課題は山積しております。また、市政への信頼を回復することも重要課題であります。市議会の入札制度調査特別委員会と協働で、制限付き一般競争入札の本格導入や、入札監視委員会の設置、指名審査委員会のあり方を検討し、透明で分かりやすい仕組みづくりをしていきます。

 

 本市の基幹産業である農業については、これまで市内各地区で生産基盤の整備がされてきました。これからも生産性を高め、安定的な収益を確保するため、県営畑地帯総合整備事業などを活用し、生産基盤の整備に努めていきます。

 

 また、主要産品である「島原手延そうめん」は、そうめん業界と力を合わせ、積極的なPRに取り組んでまいりました。昨年は、フランスのパリで開催された世界最大規模の食品見本市にもそうめんを出品し、広く関心を集め、海外からも強く興味を持っていただきました。「食」と観光資源を融合させたイベントの開催を積極的に行い、今後も、国内に留まらず海外でのPR、そして、そうめんの高価格化にも力を入れていきます。

 

 

 それから、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」「島原半島世界ジオパーク」などの地域資源を活用した方策を模索していかなければなりません。世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」につきましては、平成28年の世界遺産登録を目指し、市をあげて取り組んでいるところでございます。日野江城跡、原城跡の両構成資産が世界遺産に登録された場合、国内はもとより世界中にPRされることとなります。さらに近隣の天草市との連携も視野に入れることで交流人口の増加による観光振興につながるものと考えます。

 

 世界遺産登録推進活動の拠点となります有馬キリシタン遺産記念館は、昨年4月4日の開館以来、11月上旬に入館者数1万人を達成しました。今月にも、世界遺産の国内候補に決定する見込みで、そうなれば来訪者はさらに増加するものと見込んでおります。また、観光客のおもてなしに観光ガイドが果たす役割が大きいことから、南島原ガイドの会「有馬の郷」が設立されました。この会を中心に案内体制を整え、市民の皆さまと一体となって、世界遺産に求められる体制整備や、登録後を見据えた準備を進めてまいります。

 

 

 さらに、本市の観光振興策の目玉である農林漁業体験民泊では、修学旅行生を中心に、台湾やマレーシアといった海外からも受け入れを行っており、昨年は、当初の目標であった1万人以上の受け入れを行いました。今年もすでに1万人を超える予約をいただいており、(一社)南島原ひまわり観光協会と一体となって取り組みを進めてまいります。また、口之津港の整備計画も昨年から始動しております。多くの観光客においでいただき、本市が活気に満ち溢れた市となるよう努めてまいります。

 

 

 昨年は人口減少問題があらためて大きくクローズアップされた年でした。いうまでもなく、本市においても、人口減少は非常に深刻な問題であり、市の存続のためにも抜本的な対策を講じていく必要があると考えております。そのため、昨年10月に「南島原市まち・ひと・しごと創生本部」を設置しました。庁内全部局が一体となって取り組み、「住み続けたい」「住んでみたい」まちの創生を図っていきます。

 

私は、南島原市で生まれ、ずっとこの地に住んで今日まで過ごしてきました。そこで感じるのは南島原市民には大きな力があるということです。本市が活性化し、浮上するチャンスはたくさんあると感じています。ここに住んでいる小さな子どもからお年寄りまでが、もっとこのまちに住み続けたいと思えるような、そして外から見たときに南島原市に住んでみたいと思われるような心豊なまちづくりに全力で取り組んでまいります。

 

結びに、本年が市民の皆さまにとりまして幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。


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