
果樹農業を担う人材の育成や果樹産地の積極的なPR活動により、果樹生産者の所得および経営安定を目指すことを主な目的とした「南島原果樹フロンティア協議会」が23日に発足しました。
同協議会は果樹生産団体や県立島原農業高等学校、県・市など7つの団体で構成され、同日にキックオフイベントとして「南島原市果樹振興シンポジウム」を市内で開催し、協議会会員内の農業者など約30人が参加しました。
前半は、県農産園芸課および県農林技術開発センターから、国内外から高く評価される国産果実の生産基盤の強化に転換する国の方針や「第12次長崎県の果樹農業振興計画」の策定に向けた県果樹農業の現状分析、AI(人工知能)やロボットを活用した「温州みかんにおけるスマート農業」の事例などについて説明がありました。
後半の基調講演では日本熱帯果樹協会代表理事の米本仁巳氏が「可能性を秘めたこれからの亜熱帯性果樹」と題し、国内外で栽培される果樹や異業種からの農業参入などを紹介し「南島原は県内でも温暖な気候であり、消費者のニーズをつかむための新たな品種の栽培にも力を入れてほしい」と期待を込めた提言がなされました。
質疑応答では米本先生がこれまで手掛けられた品種や果樹栽培に適している土壌についての質問が投げかけられるなど、産地一体となった果樹振興に向けて考える機会となりました。
■日時:3月23日(水曜日)
設立総会 :午後1時15分
シンポジウム:午後2時
■場所:西有家総合学習センター カムス




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