熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内でも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症が増えるタイミングとして、(1)梅雨明け直後(6月下旬~7月上旬)(2)夏の盛り(7月中旬~8月中旬)(3)気温が高くないのに湿度が高い日(曇りや雨の直前)などあります。気候の変化を意識し、熱中症の予防対策に取り組みましょう。
人間は多少ですが、暑さに慣れることができます。これを暑熱順化と言います。一気に気温が上がる梅雨明け後は、体が熱さに慣れていないため熱中症になりやすいと言われています。暑熱順化により早く汗が出るようになり、体温の上昇を食い止められるようになります。暑くなる前に体を熱中症対応モードにして、暑さに強い体を作りましょう。
暑熱順化のポイントは、汗をかくことです。運動や入浴など、日常生活の中で行えます。個人差もありますが、数日から2週間程度で体を暑さに慣れさせることができます。熱くなる前から余裕をもって、暑熱順化を始めてください。
熱中症予防の「かきくけこ」
か 風通しを良くする
き 休憩をこまめにとる
く クーラーを上手に利用する
け 健康管理は日ごろから
こ こまめな水分補給
子ども・高齢者は特に注意!
子どもは体温調節が未熟なので、真夏の屋外活動時に注意が必要です。
高齢者は暑さに鈍感で、エアコンを使わずに室内で熱中症を発症するケースが多いです。
■こども家庭庁ホームページ みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!
https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/cases/netchusho
(外部リンク)
■高齢者のための熱中症対策リーフレット
職場での熱中症対策
熱中症の重篤化を防止するため、令和7年6月1日から改正労働安全衛生規則が施行されます。事業者には以下の熱中症対策が義務付けられます。
(1)熱中症のおそれがある作業者を早期に発見するための体制整備
(2)熱中症の重篤化を防止するための措置手順の作成
(3)これらの体制や手順の関係作業者への周知
■職場における熱中症予防ポータルサイト「学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報」
https://neccyusho.mhlw.go.jp/
(外部リンク)
「熱中症警戒アラート」及び「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まっています
本年4月23日から「熱中症警戒アラート」及び「熱中症特別警戒アラート」が全国で運用開始されました。
■環境省「熱中症予防情報サイト」
https://www.wbgt.env.go.jp/
(外部リンク)