思いをかたちに ~次世代へ引き継ぐために~
明けましておめでとうございます。
平成29年の輝かしい新春を、ご家族皆様お揃いでお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、市政に対し温かいご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
私が市長に就任して2年が経過しました。その間、いろいろな方々とお会いする中で、本市が直面する課題など改めて再認識し、その解決に向け、全力で駆け抜けてまいりました。今年も昨年以上に全力で努力したいと思います。
さて、昨年は本市が誕生して10年の節目の年でありました。節目にあたり、昨年3月に市制施行10周年記念式典を開催し、市政の発展にご貢献いただいた方々を表彰させていただきました。
今後も市民皆様方のご協力をいただきながら“協働”して、よりよい市政運営を行っていかなければならないと、気持ちを新たにしたところです。

また、昨年は市政運営における私の基本理念である「住み続けたいまち」「住んでみたいまち」が少しずつではありますが形になってきたと実感した年でありました。
例えば、長年取り組んできた防災行政無線の戸別受信機については、今年中には、お届けできるようになりました。また、本市の農産物などを広く全国にPRするために、ブランド化にも取り組み47商品を認定しました。他にも保育料や少子化対策などさまざまな施策に取り組みました。
本年は、これまでの取り組みを一層進めるとともに、平成30年の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である原城跡や日本のキリシタン史を語るうえで大変重要な日野江城跡など歴史遺産の一体的な整備を進め、ジオパークについても、さらなる環境整備を図ってまいります。

(原城跡、日野江城跡の魅力を伝える有馬キリシタン遺産記念館での企画展の様子)
また、認定から1年が経過した、九州オルレ南島原コース(口之津早崎半島)については、新たな資源として期待をしているところです。
この地に住む私たちには当たり前のことが、一歩外から見てみると素晴らしい資源ばかりです。まずは、このことに私たちが気づき、さらに魅力的な資源に磨き上げることが、「住み続けたい」「住んでみたい」まちの実現につながるものと信じております。

少子高齢化が叫ばれる中、ふるさと南島原市を子や孫の世代に引き継ぐために、将来を見据えた施策を積極的に進めていくことが、私の重大な責務だと考えております。
結びに、本年が皆様にとりまして充実した年になりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
平成29年1月1日 南島原市長 松本 政博