【農業者インタビューNo.1】サラリーマン的農業のススメ 最終更新日:2022年4月16日 印刷 収穫したサボイキャベツを手にする村上秀樹さん プロフィール村上秀樹さん岡山県出身。小学校2年生時に南島原市加津佐町に引っ越す。サラリーマン生活後、地元の農業法人勤務を経て、2019年に独立就農。 栽培作物 ・ブロッコリー、キャベツ・・・減農薬栽培 ・タマネギ、春カボチャ、春インゲン・・・有機栽培 ・農地(有家町・・・1町、南有馬町・・・2反)※就農時の5反から徐々に拡大中 就農のきっかけ— たまたま農業の世界に飛び込む ー それまで勤めていた福祉施設を辞め職探しをしていたところ、たまたま農業法人を紹介されて農業の世界に飛び込みました。だから、特に農業をしたかったというわけではありません。あくまで転職の一環でした。ただ、就職後、最初に土を触ったときに、なんだか一生の仕事にできるような予感がしました。農業法人で働いて2年たったタイミングで、独立するか考える機会がありました。そのときは独立するほど自分の知識や技術に自信がなかったため継続して農業法人で働くことを選んだのですが、それ以降、独立を意識して働くようになりました。— 再び2年経ち、自信がついてきて — 就職して4年後には仕事をある程度任せられるようになっていました。そこで、今やっていることを自分でやれば食べていけると判断し、2019年に独立することを決めました。ちなみに、その時、妻や周りの友だちからは反対されました。最近では独立して良かったねと言ってくれてます。 1年間の仕事のスケジュール 仕事の喜び・やりがい農業はすべて自分次第。自分の手で1からやって結果が出ることや作物の成長に喜びを感じます。 苦労している点農業法人を退職した後、半年間、無収入の時期がありました。備えはしていたんですが、予想以上に出費がかさんで大変でした。普段は基本的に1人でできる範囲で仕事をするよう心がけていますが、たまに人手が足りず困ることがあります。 南島原の農業の魅力土壌の種類がたくさんあるところが魅力ですね。自分が栽培する農作物に適した土壌を選んで栽培しています。 村上さんの1日就農当時はムダに早く畑に向かったり、遅くまでいたり、なかなかリズムがつかめず苦労しました。そこで、サラリーマン時代のリズムを心掛けたところ、調子が良くなっていきました。今はサラリーマン時代と同じくらいの時間働いています。 お仕事道具独立時に自前で購入したのは、動力噴霧器と軽トラックだけ。草払機は壊れて捨てられそうなものを譲っていただきました。自分で修理したので思い入れがあります。その他、トラクターやマルチャー、管理機は仲間と共同購入してシェアして使っています。 村上さんの私生活多趣味な人間で、例えば、絵を描いたりレザークラフトをして過ごします。農具カバーもハンドメイドしたものです。コロナ前にはロックバンドのライブにもよく行っていました。最近はキャンプにも興味がでてきて、テントやハンモックを購入しました。まだ1度も使ってないですが(笑) 皆さんに伝えたいこと 農業はよく3K(きつい・きたない・きけん)と否定的なイメージを持たれがちですが、本当にそうでしょうか。例えば天候に左右されるのは農業に限らないと思いますし、実際、私の生活のリズムはサラリーマン時代と変わりません。農業は特別な仕事ではないのです。それに、農業は自分次第、自分の思う通りの生活が実現できます。農業を仕事にすることは幸せなことですよ。 リンク 農林課トップページ